[書評] オーガニック・アメリカンズ

WWOOF(World Wide Opportunities on Organic Farms)ってご存知ですか?

主に、農場でボランティアをする代わりに、無料で食事や宿泊場所を提供してもらえるシステムです。日本をはじめアメリカやオーストラリア、ヨーロッパ等で広く若者に利用されています。

本書は、日本人とイギリス人のハーフである写真家が、このWWOOFを利用して、アメリカの12の農場を訪れ、そこでの生活をまとめたノンフィクションです。農場の雄大な写真をメインに、それぞれの農場の雰囲気をレポートしています。

その中で、心に響いた言葉を以下に記載したいと思います。

「オーガニックの本質は殺虫剤と化学肥料の話ではない。地域の住民が農家を支援し、共同体やネットワークが生まれる農業でないと、オーガニックとは言えない、持続可能やオーガニックと呼ぶのは、つまり共同体作りを意味するものです」

「消費者は農家とある意味協力的にならなくてはダメだ。本当に持続可能な栽培方法で作る作物を買うには、その本当の価格を理解しないと。安く食べ物を買うと、どこかで誰かが不当に扱われることになる。」

オーガニック・アメリカンズ
トム 宮川 コールトン (著)木楽舎 2012/9/18

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