[書評] わたしがあぐりびとになるまで―ゼロからの手づくり就農物語

旅先のペルーで出会った男性と恋に落ち、結婚後、茨城の八郷にて山暮らしをすることになった女性のお話です。著者のいいだかなこさんは陶芸を、旦那さまは有機農業をされています。

東京で生まれ育ったご夫婦が、生まれたばかりの赤ちゃんを連れて、水道も電気もない場所から田舎生活を始める様子がリアルに描かれていて、ハラハラドキドキしながら読みました。

母屋から離れたお風呂に入って、せっかくきれいになったのに、部屋にもどるまでの間にまた足が泥んこになる不快さ、同性としてとてもよくわかります。笑

最初は必死に山の生活についていこうと頑張っていたいいださんが、今ではご自身の仕事を大切にしながらも、旦那さまの農業を楽しんで手伝っている様子が伝わってきて、人間の適応力ってすごいと思いました。

わたしも20代のころ中南米を長期旅行していたことがあり、自分の姿を重ねながら夢中になって読んでいました。とても面白かったです。飯田農園さんの有機野菜もいつか食べてみたいですね。

わたしがあぐりびとになるまで―ゼロからの手づくり就農物語
いいだ かなこ (著)新泉社 (2011/3/30)

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